奄美大島はバスでも観光可能ですが、効率良く移動するためにはレンタカーが便利です。
ただ、狭い道も多そうですし、現地ならではの交通慣習なんかもありそうですよね。
今回は初めて奄美大島をレンタカーで走ってみた印象をまとめてみます。
レンタカー手配の注意点
小型車以上の車両は早めに予約要?
奄美大島にはたくさんのレンタカー会社があるのでクルマの確保は簡単ですが、
もし車種やサイズにこだわりがあるなら早めに手配したほうがいいです。
私は荷物を積む関係でトールワゴン車を手配したんですが、
トールワゴンなんて借りる人も少ないだろうと軽く考えてたんですが、
そんなことはないようで辛うじてギリギリ確保できた感じでした。
ちなみに地元の事情通の方によると、安価な軽自動車レンタカーは人気だそうですが、
多少ゆとりのある小型車クラスを選ぶ観光客も少なくないそうです。
確かに私が手配した会社でも小型車のほうが人気だったように思います。
トールワゴン車の分類は小型車に含まれるので、それもあって在庫僅少だったようです。
それと、小型車より軽自動車のほうがレンタル代が高いケースもあるようです。
「軽自動車=安い」ではないようなのでそこも注意が必要です。
ワゴンやミニバン、ワンボックス車のレンタカー需要はそこそこあるそうです。
こういうクルマはスキューバとかシュノーケリングされる方が好みますし、
奄美大島でキャンプされる方にも人気があるそうです。
安いレンタカーはボロボロ?
奄美大島にはトヨタレンタカーのようなメジャーなレンタカー会社もありますし、
この島だけで営業している地元のレンタカー会社もあります。
総じて価格は良心的ですが、それでもメジャーな会社だとそこそこしますよね。
そこで人気なのが地元の中小レンタカー会社になるわけですが、
こういう会社のレンタカーはかなり使い込まれたクルマが多いです。
10年落ちで走行距離10万km以上なんて当たり前です。
しかも潮風に晒され続けているのでボロボロとまでは言いませんが、かなりヤレてますね。
ピカピカな極上車に乗りたければメジャーな会社を選んだほうがいいです。
ちなみに中小のレンタカー会社だって古いクルマばかりではありません。
運が良ければ新しいクルマに当たるかも知れませんが、確率はかなり低そうです。
というのもリース落ちしたクルマを使っているレンタカー会社も多いようで、
当然ながらそういう会社のレンタカーはピカピカではありません。
個人的な意見ですが、奄美では多少ヤレてるクルマのほうが気軽に使えると思います。
なんとなくレンタカー会社の車両確認も大雑把というかノリが軽いです。
私は事故など起こしてませんが、少しくらい小傷つけても大丈夫そうな雰囲気でした。
実際、提供されるレンタカーも最初から小傷だらけですし…(苦笑)
車載ナビは要注意
私が借りたクルマもそうでしたが、古いクルマなのでナビの地図情報が古かったです。
レンタカー会社によっては地図を更新してくれてるのかも知れませんが、
いろんな人に聞くとほとんどのレンタカーの地図は初期状態のようです。
私は有名な山羊島ホテルに宿泊したんですが、車載ナビには載ってませんでした…
それくらい古い地図ソフト搭載ということですよね。
(以前の古いホテル名になってました。)
有名な観光地…例えばあやまる岬とかホノホシ海岸なんかに行くのはまったく問題ありませんが、
最近できた新しいお店とか新しい道路は掲載されてないので、
スマホ地図などを使ってあらかじめ場所と行き方を確認しておく必要があります。
そして困ったことに圏外が多くグーグルマップなどはほとんど使えないです。
「奄美ではグーグルマップを活用しましょう…」なんて情報を読みましたが、
グーグルマップのようなスマホナビは使えないと思ったほうがいいです。
島にはトンネルがたくさんありますし、郊外の山道などは圏外のところも多いです。
私も試しに使ってみましたが、空港周辺や集落エリア以外は厳しい印象です。
場所によっては回線がブツブツ切れてしまうようなところもあり、
その都度ナビが現在地を見失います。
主に人里付近の道路を中心に走るなら大丈夫なんでしょうが、
ドコモやauといったメジャーキャリアでも厳しい印象です。
また、各所に写真のような駐車帯?が整備されています。
島の道路状況
狭い道だらけなのか?
情報誌に「道が狭いので軽自動車がベスト」みたいなことが書かれてましたが、
実際はそこまで狭い道ではないという印象でした。
それどころか全般に道路は広いほうだと思います。
私は島の北端から南端まで、都市部も集落も海岸から山まであちこち走りましたが、
軽自動車じゃないと厳しいような道はほとんどありませんでした。
奄美大島は島と言っても沖縄と大差ないくらいのサイズの島ですし、
南海の小さな孤島みたいな島ではありません。
確かにすれ違いに苦労する道はありますが、通れないなんてことはないですし、
トールワゴン車でもとくに問題はなかったです。
ただ、奄美大島を走ってみて感じたのは主要幹線道路でもやや道が狭いところで、
曲がりくねった道も多いですし、脇道と思えるような場所も珍しくありません。
それに意外とアップダウンも激しいです。
そんな険しい道にも路線バスが走ってますし、バス停も存在します。
沖縄なんかは都市部の主要道路だと一級国道くらいのクォリティがありますが、
奄美大島は主要な幹線道路でも片側一車線の道路ばかりですし、
有名な観光スポットへと続く誘導道路もとくに整備されてないように思います。
気をつけないと案内看板も経年劣化してて読みにくかったりします。
抜け道や脇道には入らないほうがいい
ナビの地図にしろ紙の地図にしろ抜け道や脇道がたくさん表示されてますが、
ショートカットしようなどと考えて迂闊に入らないほうがいいです。
地図だと普通の幅の道路のように書かれてますが、
実際に入ってみるとクルマでは通行困難なところもありました。
私は検証を兼ねてわざとそういう道に進入してみましたが、
途中でバイクしか通れない道にも遭遇しましたし、
あきらかに私道みたいな道に出てしまうこともありました。
なお、グーグルマップなど使ってるとそういう道に案内されることがあるので要注意です。
それに途中で圏外になってしまいナビが途切れてしまうこともありました。
多少遠回りに思えても整備された主要道路を走るのが鉄則だと思います。
路面は荒れているのか?
街と街や集落と集落を繋ぐような生活道路は大丈夫ですが、
少し郊外に行くと荒れた道路も珍しくないです。
四輪のレンタカーは問題ありませんが、バイクなどは注意したほうがいいかも知れません。
有名観光スポットの土盛海岸にある無料駐車場は砂利道でしたが、
私の目の前でレンタルバイク(カブ)が滑ってコケてました。
うねりやアップダウンのある砂利道は要注意ですね。
ただ、幹線道路の舗装は良好で、島内道路の舗装率は極めて高そうです。
外車は滅多に見かけない
現地には新しく綺麗なクルマもたくさん走ってますが、外車はほとんど見かけません。
私は島に三日間滞在してあちこち走り回ってましたが、遭遇した外車は4台だけでした。
たまたま私が遭遇しなかっただけかも知れませんが、
現地の方も「この一週間一台も見てないな…」なんて言ってたのでやはり少なそうです。
ちなみに見かけたクルマはBMW1シリーズ、ベンツAクラス、ベンツCクラス、アウディA3でした。
ベンツCクラス以外は使い勝手の良さそうな小型ハッチバックですね。
運転マナーは良好!
奄美大島の運転マナーはとても良いです。
現地の方はマナーも良く、スピード出して走ってるクルマもほとんどいません。
それに多少道に迷ってモタモタしてるクルマがいてもみんな暖かく待っています。
マナーが悪いのは観光客でしょうね。
飛ばして走ってたクルマは100%近くレンタカーでした。
と言ってもそんな粗暴な観光客も少ないので運転のストレスは極めて少ないです。
このあたりは運転マナーがあまり良くない沖縄とはまったく違うと感じました。
ただ、やや急に予想外の動きをするご老人ドライバーに数回遭遇しました。
暴走車ではありませんが、ゆっくり走ってる軽トラなんかは気をつけたほうが良さそうです。
夕方は渋滞もある
奄美大島は名瀬のような大きな街もあれば、人口100人以下の小さな集落もあります。
島内も場所によって交通量にかなりの差がありますが、
やはり都市部の名瀬周辺などは朝夕になると渋滞します。
私も一回だけ渋滞にはまって移動に時間を要しました。
基本的に奄美大島の道路は交通の流れも良く快適ですが、
朝夕は20~30分程度のゆとりを持って行動したほうが良さそうです。
(私は夕食の予約時間に遅刻してしまいました…)
「名瀬だけは」という表現が適当なのかわかりませんが、
少なくとも名瀬周辺は多少混雑することもあるようです。
観光地の駐車場事情
有名な観光スポットには無料駐車場が整備されているので心配無用です。
今回、有料駐車場なんか一回も使ってません。
というかそもそも有料駐車場なんて郊外にはほとんどないですね。
もし駐車場や駐車スペースが満車だとしても迷惑にならない路上駐車が可能です。
ちょっとした有名な海岸なんかはみんな路上駐車してましたが、
そもそも交通量が少ないので邪魔になったりはしてなかったですね。
つまりレンタカーを使ってどこへ行ってもまず駐車で困ることはないと思います。
多くの海岸駐車場が砂浜ビーチの目の前にありました。
都市部の駐車場事情
名瀬などの都市部には飲食店や土産物店がたくさんありますが、
こちらも駐車場で困ることはほとんどありませんでした。
ただ、店舗が併設してる駐車場は一台分の区画がやや狭いところが多く、
最近のちょっと大きなクルマだと苦労するかも知れません。
郊外の店舗でも古い建物だと駐車場区画は狭い傾向にありますが、
満車になってることなんてないので、それほど困ることはないと思います。
交通量も少ないので目的地までの運転も安心です。
奄美大島での撮影について
レンタカーを借りて走り始めるとすぐ風光明媚な映えスポットに遭遇します。
これが自然豊かな奄美大島の特徴であり魅力の一つなんですが、
本格的すぎる大きな撮影機材は意外と使い勝手が悪く不便です。
小型軽量なアクションカメラなどがベストかも知れません。
私はGoProを一台持って行きましたが大活躍でした。
最近はGoProのレンタルもあってアクションカメラなども気軽に借りられます。
一台用意して訪れると撮影の幅も拡がりますね。
スマホと違って回しっぱなしにできるのも心強いです。
残念ながらレンタカーのドライブレコーダー映像は手に入らないです。
もしドライブ風景を撮影したいなら別にカメラを用意する必要があります。
こんな用途にもアクションカメラは向いてますね。
少し気をつけたほうがいい注意点
奄美大島は基本的に走りやすくて交通面も治安も安全な島だと思いますが、
強いて注意点を挙げるとすれば以下でしょうか。
集落では飛び出しに注意
ご老人や子供などが飛び出して来ることがあります。
現地のドライバーはかなりゆっくり自転車くらいのスピードで走ってましたね。
飛ばしてたのはレンタカーばかりだったように思います。
急な降雨に注意
私は快晴に恵まれましたが、奄美大島は天候不順な日が多い島です。
大雨に降られるとスリップ事故が多いそうです。
土砂降りに遭遇したときはスピードの出し過ぎに注意ですね。
動物の飛び出しに注意(とくに夜間)
私は一度も野生動物に遭遇しませんでしたが、
けっこう危ないらしいです。
気をつけましょう。
まとめ
今回は初めて奄美大島をレンタカーで走った印象をまとめてみました。
事前に現地の道路情報などを集めることなく訪れましたが、
とくに困ることもなく快適に走れました。
奄美大島は走りやすい!って印象です。
おそらくペーパードライバーの方でもそれほど心配なく走れると思います。
訪れることがあれば思い切ってレンタカーを利用してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本記事は私個人の感想に過ぎませんが、少しでも何かの参考になっていれば幸いです。
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