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タイヤ販売店のパンク補償サービスについて 加入実態と補償条件を検証

タイヤ ブリヂストンカーメンテナンス
記事内に広告が含まれています。
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消耗品であるタイヤには製造メーカーによる製品保証などはありませんが、
タイヤを販売するタイヤ店やカーショップなどが独自のパンク補償サービスを設けています。
これらの補償サービスは現実的に有効なんでしょうか?

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パンク補償サービスとは

パンク補償サービスとは販売店が所定の期間内に限ってパンクトラブルに対応してくれるものですが、
タイヤは擦り減るものなので有効期間や走行距離、残ミゾ規定などが定められています。
販売店にもよりますが、補償される期間は1年から2年間くらいというのが一般的で、
なかにはイエローハットのように補償期間と走行距離を併記して基準にしてるお店もあります。
イエローハットは購入後2年間または距離25,000kmとなっています。)

パンク補償としてはかなり設定が細かかったオートバックスの補償ですが、
残念ながらこの2023年9月1日からは補償条件や内容が改訂されてしまいました。
新しい補償内容や条件は平均的な基準という感じでしょうか。
補償期間は6ヶ月、12ヶ月、18ヶ月から選択となりますが、
上限金額が20万円から5万円とかなり下げられたのが気になります。

このようにパンク補償の内容については各販売店で適用のルールも異なるわけですが、
基本的にはタイヤ4本を新品交換した際に加入可能で、
通常修理が可能であれば修理費用を補償し、不可能な場合は新品交換となります。
そして、仮にパンクしたのが1本だけでも4本新品交換されるなど、
条件さえ整えばパンクトラブル時に手厚いサービスが受けられるようにはなっています。

それだけ聞くと加入しない手はないと思えますが、もちろん無料ではありません。
どの店舗もタイヤ価格に応じて加入料金が細かく設定されており、
おおよそ5,000円~10,000円前後の加入料金が必要です。
そして最高条件で加入したとしても補償の上限金額が決められているという特徴もあります。

ところで気になるのはどれくらいの人がこの補償に加入しているんでしょうか?

今は正規ディーラーでもパンク補償サービスを用意しています。
こちらの場合は追加費用なく補償サービスが受けられます。
その補償期間や補償内容はディーラーによって異なりますが、
アウディフォルクスワーゲンの場合は3年間の補償期間となっています。

(パンクまでの使用期間によって補償内容が変動します。)
正規ディーラーでのタイヤ交換は高額ですが、
こういう付帯サービスが充実してるというメリットはありますね。

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パンク補償サービス加入率

そこで気になるのはパンク補償サービスの加入率です。
クルマの保険と違って全員が加入するなんてことはなさそうですが、
一体どれくらいの人が加入してるんでしょうか?

いつも利用している大手カーショップに伺ったところ、
その店舗の場合はタイヤ購入者の極一部だけが加入してるのが実態だそうで、
販売店が大々的に宣伝してるほど加入者は多くないと聞かされました。

販売店は積極的に補償サービスへの加入をすすめているそうですが、
比較的クルマに詳しい方はスルーする傾向にあって、
どちらかというとあまりクルマに興味のない方がすすめられて加入してるようです。
正直、なんとなく「そうだろうな」という気がしたものです。

ただ、パンクで痛い目に遭った経験のある方はそうでもなく、
4本で20万円前後もするようなタイヤを購入した方だと熱心に補償条件を聞いて来るそうです。
そして上限金額や補償条件の説明を受けると悩むというパターンがお決まりのようで、
最終的にパンク経験者でも一定の人しか加入していないのが実情のようです。

この加入率を正式に公表してる販売店はなさそうですが、
全体としてはそれほど多くないという印象でしょうか。

補償サービスの注意点

パンクしてしまったときには有効そうな補償サービスですが、
多くの方が加入するのを悩んだりスルーするのはなぜなんでしょうか?
それは以下のような理由があるからと考えられます。

補償の上限金額がある

補償サービスの条件は販売店によって異なりますが、
上限10万円というところが多いようです。
そうなると高級タイヤなどは全額補償が難しいということになります。

同等またはそれ以下のタイヤに交換

補償の条件としてパンクしたタイヤと同等かそれ以下のタイヤへの交換という販売店もあります。
販売店の補償基準としては決して問題のあるものではありませんが、
タイヤ銘柄にこだわりのある方だとこれは受け入れられないかも知れません。

補償手続きが少々厄介

パンクしたということは自走困難なわけですが、
補償を受けるためには事前に専用の窓口に連絡し、
その上でパンクしたタイヤを持って販売店まで足を運ばねばなりません。
これは地味に不可能なケースもあって、実に厄介な問題のようです。

補償タイヤは販売価格が基準にされる

これはタイヤの価格が上昇すると同じタイヤへ交換されない可能性があることを示しています。
もし自分の買ったタイヤが一年後に値上がりしていると販売店側の判断で、
その時点の同クラス(価格)のタイヤが補償品として提供されることを意味しています。
これも販売店側としては当然の対応だとは思いますが、
客側としては納得できない一面もあるようです。

ほとんどのパンクが修理可能

修理不能な状態であれば交換しますという販売店が多いため、
パンクの状態によっては期待した新品交換がされないようです。
バーストでもなければタイヤのパンクは修理できてしまうことも多いです。
つまりせっかく加入したのに加入料より安い修理代で収まってしまうわけです。
客側の心理としては有料補償に加入したんだから新品交換を希望するんですが、
そうは行かないケースも多いようです。

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あとがき

パンク補償サービスはあって困るものではありませんが、
実際にパンクしたときはロードサービスを要請したり、
近隣で修理やタイヤ交換を受けて走行可能な状態に回復するのが現実的な対処です。
そうなると補償してくれる遠方のタイヤ販売店までクルマを運ぶのが一苦労だったりしますし、
下手にレッカー移動や積車移動なんてするとそっちに費用が発生したりします。

大手カーショップなどは全国の系列店でも対応してもらえますが、
それでも都合よく近くに店があるとは限りません。
そういった事情や滅多にパンクしないことから加入に慎重な方が多いようです。

パンク補償はパンクトラブル時に有効なことは間違いありませんが、
加入するなら実際の補償内容をしっかり確認してからのほうが良さそうですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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