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海外から自動車用パーツを個人輸入…今はメリットないかも知れません

個人輸入インポートカー関連
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高価な輸入車用パーツを国内正規店などから購入するととても高いですが、
海外から個人で輸入すれば比較的安価に手に入れられる可能性はあります。
ただ、現在は慢性的な円安ということもあって価格的メリットが薄れてますね。
今回はパーツの個人輸入に関する最近の現状について検証してみます。

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少し前までは国内正規店からパーツを買うより個人で輸入するほうが安かったです。
もちろん海外の正規店から個人で輸入するという話しであって、
怪しげな社外製パーツを輸入するという話しではありません。

例えばドイツ車のパーツだとリトアニアとかラトビアなどから輸入するルートが有名で、
ここでは基本的に同じ純正パーツが半額以下で買えることもありました。
安価で有名なOEMパーツ店などより安かったです。

しかし、最近の為替レートはとても厳しくなってしまい、
こういった個人輸入のメリットは得られなくなっています。
それどころか割高になってしまう恐れもありますね。

もちろん円安によって正規店のパーツ価格も上昇するわけですが、
こちらのほうが販売価格への反映が緩やかですね。

国内正規店で買った純正パーツには一定期間の保証が付与されたりしますが、
個人輸入で海外の正規店から買った純正パーツにこういった保証はありません。
いや、正確にいうと現地でなら同様の保証はあるんでしょうが、
外国に送ってもらったパーツにその保証を期待するのは現実的ではなさそうです。

円安 為替
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このように昨今はあまりメリットを感じられない個人輸入ですが、
古いクルマのパーツなど、希少なパーツの場合はそんなことは言ってられません。

日本国内で手に入らないパーツを海外から探すのは常道なので、
こういうのはお金の問題ではないですよね。
ただ、普通に流通してるパーツを「安く買いたいので海外から取り寄せる…」、
というのは現実的ではなくなってますね。

自動車やバイクのパーツの関税は非課税ですが、消費税はかかります。
関税と消費税はまったくの別物なので注意が必要です。
ところが消費税を請求された人がこれを関税と勘違いしてるケースが散見されます。
「海外から取り寄せたら関税がかかった」と発言してるんですよね。

無税のはずなのになぜ?となるわけですが、
実際に個人輸入で購入した経験ある方は思い当たるかも知れませんが、
税金を請求された書類に「関税〇〇円」と書かれていたりするんですよね。
結論からいうとこれは関税ではなく消費税です。

また、海外の発送元はインボイス情報を記した書類を添付して商品を発送しますが、
これを正確に記載してくれないといろいろ面倒なことになりやすいです。

貿易業界では税率を判断するため各品目を9桁のHSコード番号で管理してますが、
これが書かれていないと仮に品名が書かれていても税関で足止めとなりますし、
下手をすると無税のはずの品物なのに課税対象品と判断されてしまう恐れもあります。
(実際は購入品の詳細や購入金額に関する確認が税関から入ります。)

私も何度か経験がありますが、発送元の書面に記載不備や不明瞭な点があると面倒です。
当然ですが単に購入した品物名と金額を伝えるだけでは通用しません。
海外購入先との交信履歴や購入金額が確認できる書類や購入画面のスクショが必要です。
これを印刷するなどして送付する必要があります。
(私は税関のメールアドレスを教えてもらって添付しています。)

ついでにプチ情報を一つ…
ネット通販で購入するとなんらかの割引が適用されてることがありますが、
税関は本来の定価に対して課税して来ます。
私は何度か同じ海外の部品会社から買ってリピート割引を受けたことがありますが、
こういったクーポン割引は無視されて、本来の定価に対して課税されました。
当然ながら商品代金だけでなく送料も対象になります。
稀に「請求された消費税額が合わない…なんで?」という話しを耳にしますが、
多くはこのあたりの課税対象額の認識違いが原因と思われます。
決して税関がボッタくってるわけではありません。
(明細に特別割引の記載がなければ表記額で税額が計算されるようですが…)

そして一番重要なのは税関で課税されるときとされないときがあることです。
私はまったく同じパーツを同じ海外部品販売会社から購入したことがありますが、
課税されたこともあればされなかったこともあります。
税関もすべての輸入品に対して調査をしてるわけではないので、
何事もなく税関を通過して来る(送付される)こともあれば、
止められてしまうこともあるんですよね。
こういうのは運なんでしょうか…
ただ、見た目が目立つ荷物でもなければ大半はスムーズに通過して自宅に届きますね。
私の個人的な印象では梱包状態が著しく傷んでて見苦しいなど、
荷姿が悪かったりすると開封調査されてるような気がしますね。

また、私の経験では発送元の記したインボイスの書面に不備があるとダメですね。
海外のキチンとした自動車部品販売会社などはまず大丈夫ですが、
中国あたりの通販会社だと記載内容がデタラメだったりします。
AliExpressなんかインボイス書類の不備が多いんじゃないでしょうか?
こういうところで16,666円を超える買い物をすると危険かも知れません。
(送料も含んで16,666円までなら非課税です。)

インボイスとは荷物の送り状のことで販売者が購入者宛てに発行します。
販売されて輸送される商品の詳細情報が書かれた明細書ですね。

これもご存知ない方が多いですが、税金関係と通関手数料は別物です。
つまり課税対象でない自動車用部品でも通関手数料はかかります。
但し、安価で非課税の輸入品ならば通関手数料自体が発生しません。

一般的には、

輸入代金(商品代+送料)の60%に対する消費税と、

輸送会社によって額面は異なるものの通関料が発生します。

このあたりはネットに実例報告がアップされてるので個々のケースをググってみるといいです。
すぐに情報を集められると思います。

もう一つ要注意なのは海外…とくに中国などアジア圏から購入するときです。
エアロパーツなどは本物ソックリの商品が安く売られてますが、
これらはいわゆる違法なコピー商品となります。
(例えば偽AMGパーツなど)

偽ブランド品が税関で摘発される話しは誰でも聞いたことがあると思いますが、
有名メーカーのクルマやバイクの偽パーツだって同じです。
こういう偽物に関しては税関だけでなく警察も動きますね。

あきらかな偽商品が平気な顔して大量に出回ってるので感覚がマヒしてしまいますが、
これらは立派な違法商品なので購入にあたっては注意が必要です。
商品画像は「本物」だけど、送られて来た商品は「偽物」なんてのは普通にあります。

もちろん偽物と知りながら購入するのはNGです。

物の値段が上がるとどうしても人は安い売り物に手を出しやすくなってしまいます。
こういうときこそ焦らず冷静に真贋を判断して買いたいものです。

壊れやすいことで有名なベンツのNOxセンサーで検証してみます。
このパーツは国内正規品だと最近は約12万くらいするようです。
(ちょっと前までは約10万円でしたね…)
しかもなぜか日本では一体のユニットでしか供給されてませんが、
欧州や北米だとセンサー部とハーネス部など各部が分割して供給されてます。
だから壊れたセンサー部だけを輸入して交換することができましたし、
価格も今ほど円安ではなかったので純正品でも4万円弱くらいで手に入りました。
正に個人輸入のメリット炸裂という感じでしたが、
現在は届くまでの時間や手間暇などを考えると微妙でしょうね。

現在はセンサー部だけで約6万円、これに送料や消費税など加えると約8万円になりそうです。
日本国内で安く純正品を売ってくれるパーツ屋さんで約9~10万円です。
(こういうパーツ屋さんが扱っているのは平行輸入された純正パーツですね。)

つまり自分で輸入すると約8万円、平行輸入業者から買うと約9~10万円、
正規ディーラーで純正パーツを買うと約12万円という感じでしょうか。

現在は送料の値上げも激しいので個人でそれを負担するとかなり厳しいです。
パーツを大量購入する業者さんのようなわけにはいかないんですよね。
そして商品価格自体も上がっているので消費税の負担も増えています。

少し前まで輸入車のパーツは個人輸入するほうが安かったです。
といってもワイパーブレードとかオイルフィルターみたいな安い消耗品の話しではなく、
日本の正規店で買えばそれなりの価格になる高価なパーツの話しです。
機関系・駆動系パーツとかホイール、エアロパーツみたいな大物ですね。
当たり前の話しですが、5,000円くらいの安いパーツに国際送料なんか払ってたら意味ないです。

しかし、最近は円安のせいで高額パーツの価格上昇率が高く、
感覚的にはちょっと前に比べて1.5倍くらいになってるように思います。
そこまで上昇してしまうと国内正規店の価格と僅かな差しかありません。

もちろん今でも個人輸入したほうがお得なケースはありますが、
そうでない「買い物」のほうが多くなってることは間違いなさそうです。

私なら1~2万円の差しかないなら無理してリスクある個人輸入なんかしません。
どうでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。


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