排気音の煩いクルマやバイクに乗っているとご近所への騒音が心配で肩身が狭いですよね。
もちろん誰もが「不正改造110番」などに通報されたくないですし、
自分の愛車が騒音問題の元凶になっていたら嫌なものです。
この排気音に関しては無頓着な人もいますが、心を痛めながら乗っている人だっています。
今回はこの騒音に向き合っている人たちの苦悩と対策について検証してみます。
身近なオーナーの実例
中古RX-7の劣化マフラー
⇨ 新品スポーツマフラーに交換
これは私の後輩のクルマですが、購入した中古車に社外のスポーツマフラーが装着されており、
コールドスタート時は「ヴォン」と大きな音を立てる状態でした。
マフラーは車検対応品ではありましたが、初爆の大音は自宅周辺に響いてましたし、
排気系統全体の経年劣化もあって確かに少々喧しかったですね。
ご近所から苦情が寄せられるほど凄まじい爆音ではありませんでしたが、
心苦しいというか、気持ち良くエンジンスタートできる状態ではなかったようです。
この後輩は中古車購入に合わせて新品スポーツマフラーをオーダーしており、
いつまでもその大音を放置することはありませんでした。
大排気量のハーレーダビッドソン
⇨ ご近所への挨拶回りと良好な人間関係構築
私の自宅の斜め前にはバイク好きでハーレー二台を所有するバイカーさんが住んでます。
このハーレー二台はどちらも独特な排気音を響かせていてかなり喧しいんですが、
それでも一台は完全ノーマルのハーレーなんです。
ハーレーってノーマルでもけっこう喧しいんですよね…
こちらのオーナーさんは定期的なご近所への挨拶回りを欠かさず、
地域活動にも熱心で近隣住民と良好な関係を築いてますが、
それでも直接交流のない住民さんから「煩いバイク乗りだな」と思われてはいるようです。
私は一緒に草野球チームで汗を流している仲なのでまったく気にしませんが、
皆がみんな友好関係にあるわけではありません。
やはり顔を知っているかどうかで感じ方や対応も変わってしまいますね。
オーナーたちの騒音対策
平気で排気音の喧しいクルマやバイクを乗り回している人もいますが、
皆さんそれなりになんらかの騒音対策というか工夫はしてますね。
一般的な対策にはなりますが、以下の点には気をつけているようです。
暖気運転しない
昔のキャブレター車や機械式インジェクションを使っているクルマなど、
どうしても(アイドリングが安定せず)すぐに動き出せない車両もありますが、
最近製造された多くの車両は暖気運転しなくても問題なく走行可能です。
こういう車両にお乗りの方はまず暖気運転はしないようです。
(みなさん走行暖気させてますね。)
長時間のアイドリングは厳しいというか苦情を受けやすいです。
一時的な音なら大半の方が我慢してくれます。
ただ、中にはそれも我慢ならないという方もいるので気をつけないといけません。
しかし、そういう方に対しても終始丁重な対応を心がけていれば、
やがて近隣住民が自分の味方になってくれたりします。
そういう流れに持っていくのが大切なようです。
「こっちだって気を使ってんだから多少は我慢しろ!」
なんてキレた態度をとらないことが肝要です。
バルブは開けない
スポーツエキゾースト搭載車の中には排気管のバルブを開閉して音量を調整できます。
住宅地ではバルブクローズが基本で、大通りに出てからバルブオープンさせます。
本当は初爆の轟音を楽しみたいようですが、これは必ず徹底しないと厳しいようです。
クルマ(エンジン)によってはバルブの開閉でまったく音量が異なるので、
住宅地などではバルブクローズの徹底は必須ですが、
そもそもこの手のマフラーは車検非対応品が多いので、装着自体がNGかも知れません。
自分がNGなマフラーを使っているならひたすら頭を下げるしかないでしょうね。
もちろんスポーツ車の中には可変バルブ付マフラーが純正というケースもありますが、
それが純正の場合はバルブクローズしていれば比較的静かなものです。
ただ、バルブを開けると一気に爆音になりますね。
ポルシェの一部などはこういうマフラーを純正装着してますが、
クローズ状態でもけっこう元気な音が出ています。
こういうクルマは無用な空ぶかしを控えるなど、乗り方に注意が必要ですね。
早朝・深夜の出入庫を避ける
やむを得ないケースを除いて深夜や早朝の出入庫を避けてるようです。
趣味クルマやバイクなら毎日乗るものでもないのでそれほど問題ないですが、
通勤や通学に使うクルマやバイクだとそうもいかないです。
それでも気をつけて乗ってる姿勢をアピールすればかなり違うものです。
日中の騒音なら我慢してもらえるかも知れませんが、
早朝や深夜の騒音は警察呼ばれることもあります。
警察への通報が続いてマフラーの音量測定された方もいました。
(警察が音量測定するのではなく、警察から運輸支局に通報されて係官が登場します。)
自分の首を絞めることになるので一番注意しないとダメですね。
「そんなの関係ねえよ」
なんて無謀な突っ張りは通用しません。
法的に対応されて不正改造車のステッカーを貼られてしまいます。
「不正改造110番」違法改造車通報
よく聞かれるのがこの「違法改造車通報」についてです。
NALTEC 独立行政法人 自動車技術総合機構
あまりご存知ない方もいますが、違法改造車を通報できる制度があります。
上の自動車技術総合機構が窓口になっており、
ここに通報が入ると改造車なのかどうなのか回答するハガキが送付されて来ます。
「事実 or 修理済み」
に〇をつけて返送する必要があります。
このハガキを舐めて放置する人がいますが、この情報は警察にも回っており、
通報された車両を確認するため警察官がやって来ます。
ときどき「放置してても問題ないよ」と言われる方がいますが、
運輸支局は司法警察機関ではないので取締りなどしないのは当たり前です。
取締るのは警察です。
警察が動けば不正改造車で検挙されます。
私のご近所にも放置してた見るからに暴〇族風な若者がいましたが、
ある日突然警察官がやって来て逮捕されてました。
不正改造車に認定されると道路運送車両法54条により運輸局長名で整備命令が出され、
整備命令標章が貼られてクルマは使用できなくなります。
これを無視すると逮捕・起訴され6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金となります。
さらにこの車両で公道を走行すればこれとは別に道交法でも処分されます。
上の若者はこの段階に達したんでしょうね。
ただ、この若者はかなり長期間放置して爆音立てて走ってたので、
限度を超えて悪質と判断されたんじゃないかと思います。
大阪府警に勤務してる大学時代の友人にも聞きましたが、
一回や二回の通報でいきなり逮捕なんて(少なくとも大阪府警では)絶対ないと言ってました。
交通違反通知の放置と一緒で確かに何事も起きなかった人もいるようです。
これは想像ですが、嫌がらせのイタズラ通報もかなりあるようで、
一回くらいの通報だとハガキでの確認程度なのかも知れません。
このあたりの真偽や真相は不明です。
日頃からのご近所付き合いが大切
この騒音問題ですが、やはりご近所付き合いが大切というか、
近隣住民の方々と仲良くしている方は総じて苦情を言われ難いようです。
私のご近所のハーレー乗りさんはもともと近隣住民と仲良しなので、
ハーレーに乗り始めたときも「すごいバイク買ったね」と言われることはあっても、
「そのバイク煩いよ」という苦情を言われたことはなかったそうです。
しかし、それでも何年か経つと新しい住民さんも転居して来ますし、
中には「ウルサイ!」ってはっきり言う人も現れたそうです。
そういうときに爆音を謝罪し頭を下げていたら次第に言われなくなったそうです。
この「頭を下げる」という行為がなかなかできないものだと思いますが、
苦情を言われたときの初期対応の良否がその後のカー&バイクライフに影響しそうです。
やはり音問題はシビアに対応しないと結果的に自分の首を絞めるケースが多いようで、
妙な言いがかりでもない限りは丁重かつ丁寧に対応したほうが良さそうです。
まとめ
私も所有しているクルマすべてがやや音の元気なクルマばかりです。
ただ、幸いなことに近隣住民も似たような音を出すクルマに乗ってますし、
今のところ騒音苦情に悩まされたことはありません。
もちろん「不正改造110番」などに通報されたこともありません。
しかし、こういう問題に遭遇してる人は多いですし、
車検対応マフラーだろうがなんだろうが煩く感じる人はいます。
実際に喧しいと思うから言って来るわけで、本当に迷惑をかけている可能性もありますね。
そこを念頭に置いて対応することは重要ですし、
騒音問題を上手く乗り切っている人は「相手の立場を尊重してる」ように思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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