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クルマのレザー内装の汚れ落とし 手軽で簡単なやり方のほうが確実かも

レザー 皮革カーメンテナンス
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ちょっと高級なクルマだと内装にレザーがふんだんに使われてますよね。
シートはもちろんダッシュボードやドアの内張りなどもレザーだったりします。

ただ、高級感があるのはいいんですが、レザー内装は汚れると厄介です。
今回は自分でレザー内装に施せるクリーニング方法を探ってみます。

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私のBMWは白いレザー内装なんですが、白い内装って意外と汚れないです。
なんとなくすぐ汚れてしまうように思われがちですが、実際はそれほど汚れません。
これには理由があって、汚れが目立つゆえにすぐケアしてるからだと思います。

同様に真っ白いレザー内装を持つマツダCX-60に乗ってる友人がいますが、
彼なんかちょっとでも汚れると速攻でクリーニングしてます。
服の汚れなんかもそうですが、こういうのはスピード勝負ですよね。
そのおかげか彼のクルマの内装は今も新車みたいに真っ白ですね。

このように白い内装だとオーナーが汚れを見つけやすいので、
洗浄とか清掃、汚れ落としなんかが素早いです。
結果として比較的綺麗な状態を保つという感じでしょうか。

逆にダーク系の内装だと汚れに気づかず時間が経ってしまうことがあります。
こういうのは地味に厄介で汚れが固着しちゃいますね。

レザー内装は絞ったタオルで軽く水拭きするのがいいと言われますが、
さすがにしばらく放置された汚れを水拭きだけで落とすのは困難です。
そうなると洗浄剤を含んだクリーナー製品などの出番となるわけですが、
残念ながらほとんどの製品が期待外れだったりします。
私も有名メーカーのクリーナー製品をいくつか持ってますが、
どの製品も「多少落ちたかな?」くらいで、意外と汚れは落ちないですね。

定期的に水拭きを行っていれば十分綺麗な状態を保ってくれるので、
本当は高価なクリーナー製品なんて不要なのかも知れません。
それに下手なレザー用保湿剤なんて使うと余計と黒ずみの原因になったりします。

BMW 白革内装
BMWの白革内装は真っ白に近いですが、幸いにも極美状態を保っています。

私は水拭き中心ですが、汚れ落とし用としてサドルソープをよく使ってます。
もともとは革靴用ですが、濯ぎ不要の石鹸なのでクルマの内装ケアにも重宝してます。
皮革用の保湿剤が含有されているので安心度も高いんですよね。
カー用品の悪口ではないですが、こういう革靴用品のほうが品質高いかも知れません。
個人的にこのエム・モゥブレィのサドルソープはおすすめです。
難点は普通に売られてるカー用品よりちょっと高いところでしょうか…

優秀な合皮レザーもある
ベンツのARTICOレザー(合皮レザー)は本革に見えるくらい高品質ですが、
汚れや摩耗といった天然皮革が苦手とする問題に対してもかなり強いです。
本革にはあまり使いたくない性質のケア製品なんかを使うこともできます。
本革レザーと比べると遥かに汚れ落としが容易ですね。

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カー用品として売られているクリーナー製品の大半は表面の汚れ落とし用です。
革に浸透した汚れを落とす性能は持ってないようです。

一般に革製品の汚れは染み込む前に除去するのが鉄則と言われますが、
クルマくらいの大きさがあると見えないところもあって簡単ではないです。
革サイフの汚れ落としみたいなわけにはいかないですよね。
そのため汚れが固着した頃に気づくこともあって、すでに手遅れというか、
完全に染みてしまって簡単に落とせないことが多いです。
こういった汚れに対して市販クリーナー製品の多くは無力な気がします。

表皮を軽く擦ってみて落とせない汚れは深追いしないほうがいいです。
やり過ぎると染み以上に厄介な傷を作ってしまいます。

高価なクリーナー製品でも厳しいとなると一体どうすればいいんでしょうか?

皮革製の靴やカバン職人さんがやってるような汚れ落としが参考になりそうです。
(板金屋さんなども同じような手法でやってますね。)
彼らは市販されてる普通のレザー用クリーナー製品は使ってません。
いや正確にいえば表皮洗い用にそういう製品も使ってるんでしょうが、
染みなどに対してはまったく別のアプローチをしてます。
一体どんな方法でやってるんでしょうか?

クルマの外装ケアは?

クルマの外装ケアといえばイオンデポジットやウォータースポットが有名ですが、
これらはカーショップで売ってるような市販品では限界があります。
プロはあのような微力な製品は使ってません。
もっと強力な業務用の専用製品を使ってますね。
このあたりは別記事でまとめてますのでご興味あれば是非ご一読ください。


クルマのレザー内装の大敵は間違いなく染み汚れですが、
この内装にできる染みは皮脂汚れと雨水などが原因の水汚れの二つがあります。
中にはエンジンオイルを付着させてしまうケースなどもありそうですが、
いずれにしても油か水が原因です。

雨水などでできた染みはクリーナー製品を使っても綺麗には落とせません。
それどころかヘタすると染みが悪化します。
消す(薄める)効果が高そうなのは「水」のようです。
やり方は簡単で水で濡らした大きな布や紙で覆うだけです。
(軽症の水染みなら布などで覆わなくても水で濡らすだけで消せます。)

ただ、部分的に濡らすのはNGで、対象の面全体を濡らす必要があります。
例えばシートの座面にできた小さな水染みが対象であっても、
座面全体を濡らした布や紙で覆う必要があります。
部分的に濡らすとそこに新たな染みができてしまうんですよね。

ちなみに慎重に施工しても若干の薄染みが残ることはあります。
こういうムラは徐々に水分を馴染ませて消す必要があり、
根気よく二~三回繰り返し施工する必要がありますね。

作業自体は簡単ですが、「濡らして乾かして…」を繰り返すのはちょっと大変です。
ただ、効果は想像以上に絶大です。

クルマの内装レザーは塗装処理されてることが多いので要注意です。
レザー表面にコーティングや塗装があるとうまく消せないこともあります。

水染みは「水」で消しますが、油分はどうなんでしょうか?
油分の染みは「ゴムのり」を使って抜き取ります。
パンク修理のときに使うあのゴムのりです。

気温など作業環境にもよりますが、ゴムのりは10~30分くらいで乾燥するので、
硬化したら縁から丸めるような要領で剥がします。
すると黒ずんだ油汚れを吸収して綺麗にしてくれますね。

ゴムのりにはトルエンが入った物と入ってない物がありますが、
扱いやすいのはノントルエンのゴムのりです。嫌な臭いもしません。
ただ、油を溶かすトルエンが入ったゴムのりのほうが強力です。
(強力だからこそ注意も必要です。)

また、ゴムのりは高価な物から安価な物まで幅広く流通してますが、
極端な安物は使わないほうがいいです。
良質なゴムのりは弾力を残したまま綺麗に硬化してくれるので、
剥がすのも容易ですし染み抜きの効果も高いです。

ゴムのりは百均の自転車パンク修理セットなどにも入ってますが、
この手の安価なゴムのりはなかなか硬化してくれません。
少々高くてもキチンとしたメーカーの製品を使ったほうが作業が早いです。

トリエン入りのゴムのりならこのラバーセメントが良さそうです。
私が懇意にしてる板金屋さんも使ってますね。

レザーは仕上げによってメンテナンス方法が異なります。
クルマに使われるレザーの多くはペイント塗装やコーティングがされており、
油分も水分も簡単には浸透しないようにできてます。
ただ、中には染色仕上げしただけの素上げレザーが使われていることもありますね。

こういう皮革の性質を無視して雑にやってしまうと傷めたり染みや汚れが拡大したり、
綺麗にするどころか逆に真っ黒くなってしまうので注意が必要です。

クルマの内装用レザーは滑り止めのため表面にシボ加工などがされてます。
こういうレザーへのゴムのり塗布はリスクがあるので、
必ず見えないところで綺麗に剥がせるかテストが必要です。

私は現在4台のクルマを所有しており、その内の3台がレザー内装です。
ただ、幸か不幸か愛車の中に内装レザーの汚れたクルマがありません。
本当はクルマの内装レザーで試せるといいんですが、
今回は代用としてレッドウィングブーツのオイル染みを抜いてみます。

レッドウイング 染み抜き

愛車の内装に汚れや染みがないので代わりに革靴(ブーツ)で検証します。
写真はクルマを整備するときに履いているレッドウィング8875です。
ちょうどオイル滲みがありますね。
薄く見えますが、実際は真っ黒に近いです。

レッドウイング 染み抜き

今回は検証なので関係ない周囲にも施工します。
パーツクリーナーでオイルを分解し、仕上げにトルエン入りのゴムのりを塗布します。
本来はここまでやらなくても大丈夫です。
あくまでもブログ用にやってます。

レッドウイング 染み抜き

まだオイル染みが残っているように見えますが、表面の拭き上げで消せるレベルまで抜けてます。
その代わりレザーの色も抜けてしまってますね。
ここまでやってしまうと革への保湿と補色が必要ですが、頑固な黒ずみは消滅です。
ちなみに漂白剤なんか使うともっと真っ白になりますが、革は思いっきり乾燥してしまいます。

レッドウイング 染み抜き

表面に浮いた汚れを拭き取ってブラッシングし、軽く保湿した状態です。保湿にはオリブ油を使いましたが、革用クリームで良いと思います。
(料理用のオリーブ油ではなく薬局で売ってる肌保湿用のオリブ油です。)
問題の黒いオイルの染みはほぼ消えましたね。色も抜けてますが…
ただ、保湿を繰り返すと色はかなり復活して来ます。

今回は最初にパーツクリーナーを少量塗布してまず固着してるオイルを溶かし、
その後でトルエン入りゴムのりで染み汚れを抜き取りました。
作業自体はめちゃくちゃ簡単です。

写真で見ると色落ちが…と思うかも知れませんが、
この状態から革用クリームやミンクオイルなどで保湿を繰り返し、
丁寧に馬毛ブラシで磨けばほぼわからないくらいに復活します。
重要なのは軽い保湿を繰り返すことで、一気に保湿しないことです。
手っ取り早く補色クリームを使ってもいいですが、
最終的な仕上がりは時間をかけて保湿+ブラッシングを繰り返したほうが綺麗ですね。

黒ずんだ革の染み汚れを落とせるものの要注意な物があります。
それを以下に記します。

無水エタノール

パーツクリーナー

酸素系漂白剤、塩素系漂白剤

無水エタノールやパーツクリーナーは油分を溶かしてくれるので、
革に染み込んだ油汚れなどにも有効です。
当然ながら純度の高い高品質な物を使う必要はあります。
(格安で売られている得体の知れないパーツクリーナーなどは危険です。)
ただ、同時に革に施された塗装やコーティングなども溶かしてしまいます。
黒ずみも消えますが、塗装色も抜けて白っぽくなりますね。
そして革自体が潤いを失ってパサパサに…

パーツクリーナーなどは上でも検証してるように「軽く使う」ほうが結果もいいです。
大量に使うと一気に油汚れを落とせますが、
レザー自体を傷めますし色落ちも凄いことになります。

また、酸素系漂白剤も同様の効果がありますが、革を傷めるので要注意です。
塩素系漂白剤になるとさらに強力ですが、色抜けなども激しいです。
どうしても消したい頑固な油汚れがあるなら使ってみてもいいと思いますが、
後で十分すぎるくらいの保湿と色入れが必要ですね。
個人的には酸素系漂白剤まではギリギリセーフですが、
塩素系漂白剤はちょっと危険なのでアウトな印象です。

いずれにしてもこのクラスになると高度な革ケアのスキルが必要なので、
最後の最後の最終手段という感じでしょうか。

レザーの汚れ落としは専門のクリーニング業者がいるくらい難易度が高いです。
特殊な技術やあまり市販されてない洗浄剤が必要な汚れなどもあります。
こういった染み抜きは完全に職人技なので舐めたらアウトです。

水汚れは「水」で、油汚れは「ゴムのり」を使うと落としやすいことは間違いないですが、
汚れ具合いやレザーそのものの状態によっては効果が得られないことだってあります。
そういうときに慌ててメラミンスポンジを使って擦ったり削ったりしないようにしましょう。
深追いは絶対に厳禁で、やりすぎるとレザーの表面を傷めてしまいます。

いきなり全体に施工して失敗すると取り返しがつかない恐れもあるので、
必ず目立たないところでの事前テストは必須ですね。

今回はレザー内装の染み汚れに有効な対処法を取り上げてみました。

基本的に合皮を含むレザー素材は傷みや汚れもエージングなので、
必要以上に「洗濯」なんかしなくてもいいと思いますが、
そうは言ってもあきらかに不自然な目立つ染みや汚れなんかあると嫌ですよね。
どうしても消したいとか薄めたいというときの参考になっていれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ブログ村にはクリーニングや染み抜きなどに関する情報も集まっています。
是非訪れてみてください。

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