2024年5月、正規ディーラーがFIAT 500日本仕様車の生産終了を発表しました。
そして今後は在庫車のみの販売となることも合わせて発表しました。
生産終了のウワサが囁かれるようになってから約二年…
とうとうその日を迎えたということになりますね。
約二年前のウワサを検証
今から約二年前には以下のようなウワサが囁かれてました。
【 約二年前の情報 】
人気のFIAT 500ですが、EV化の波を受けてガソリンエンジンモデルの販売終了が秒読みに入った可能性があります。
一部報道ではすでに生産終了とも報じられています。
とくにTwinAirは以前より生産終了、そして販売終了となるウワサが絶えませんでした。
昨今は半導体不足の影響もあって新車納期が著しく長期化し、状況もますます厳しくなっています。
もし新車購入を考えられているのなら早めに手を打ったほうがいいかも知れません。
しかし、現実問題としてそれほど急にEVモデルへ全面切り替えなんてあり得るんでしょうか?
また、本当に生産終了されてしまっているのでしょうか?
この当時のFIAT 500生産状況ですが、この時期に欧州向けの生産が終了しています。
その後は主に日本市場向けに生産を継続していたことが判明しています。
日本より遥かに厳しい欧州の環境規制
最近の欧州はEV化一辺倒から脱却する動きも見せてますが、
基本的な方針として脱ガソリン車方向であることは変わらないですね。
【 約二年前の情報 】
フィアットに限らずヨーロッパの自動車メーカーは急速にEV化に向けて舵を切っています。
これは欧州各国の環境規制が日本とは比べものにならないくらい厳しいのと、
自動車メーカー自身も電動化の波を受け入れているようなところがあるからです。
(トヨタ自動車のような発言をするメーカーはほとんどないですね。)
結果としてほとんどのメーカーが開発リソースの大半を電動化に振っている状態です。
ヨーロッパでは2035年には化石燃料車の販売ができなくなります。
その状況を考えたら企業としては当然の対応です。
FIAT 500も例外ではなく、すでに500eが販売されており、
EVモデルが存在するクルマについてはいつガソリン車が生産終了となっても不思議ではありません。
フィアット社においては「需要がある限り、ガソリン車の供給は続ける」といってましたが、
これはもうすでに二年以上前の発言です。
情報が錯綜しているガソリン車の生産状況
情報が錯綜していたのではなく、自動車メーカーを取り巻く環境が一定ではなかったですね。
フィアット社も何度か経営方針や生産計画を修正していたようです。
【 約二年前の情報 】
既報では2024年にまずTwinAirが消滅するのではないかといわれてましたが、
報じられた当初から状況によってはこれが早まる可能性もあるし、
もちろん併売が続く可能性もあると曖昧な表現がされてました。
また、中にはすでにTwinAirも1.2も生産終了したと報ずるニュースもあります。
実はFIAT 500に関しては2019年頃から生産終了のウワサやニュースが流れてました。
今となってはそれらの記事はすべて外れだったことがわかりますが、
最近の話しもそういう根拠不明のウワサなんでしょうか?
残念ながら今回は複数の情報ソースから生産終了の話しがもたらされています。
少なくとも本国イタリアにおいては各販売店に対して生産終了が伝えられているようで、
ガソリン車においては在庫販売のみとしてる販売店が多いようです。
ABARTHも2024年ころにはEV化方向
アバルトモデルに関しては正式な生産終了が発表されてないようですが、
ベースモデルの生産終了が決まったことからこちらも時間の問題でしょうね。
【 約二年前の情報 】
FIAT 500をベースとする人気車のABARTH 595ですが、
こちらも2024年にはEV化された595eなるモデルが登場するといわれています。
そうなると現行ガソリンエンジン車はどうなるんでしょうか?
もちろん正式に発表されたわけではありませんが、
そう遠くない将来にガソリンエンジン型595は生産終了となりそうな雲行きです。
これは仕方ないとして、問題はどのタイミングで電動車に切り替わるのかです。
アバルトに関しては以前より2022年にはガソリンモデル生産終了とウワサされてましたが、
実際はそうはなりませんでした。
2022年現在、ラインナップこそ若干変更されましたが、まだ生産は継続されています。
現在出回っているウワサもしっかりした根拠があるのかといえば怪しい気はしています。
いきなり切り替わるのではなく、しばらく併売状態が続くのではないでしょうか?
アバルトモデルに関してはかなり二年前の情報が正しかったように思います。
2024年現在も(一応は)まだ正式販売中ですし、今は695という新モデルも登場しています。
そしてウワサ通りEVモデルと併売されてますね。
FIAT 500eというクルマは後継車?
500eに関しては今でも爆発的に売れているとはいえないでしょうが、
今後はモデルバリエーションを増やしたり、改良を施すなどして魅力アップを図るようです。
500eにとってはこれからが本当の勝負なんでしょうね。
【 約二年前の情報 】
販売が開始された500eですが、今のところガソリンエンジン車の後継とはいえない販売状況です。
フィアット社はもちろん後継電動車と位置付けていますし、
見た目からも紛れもなくFIAT 500一族のクルマですが、
現実問題として電気自動車を取り巻く環境から、
いきなりガソリンエンジン車の代わりになるのは難しそうです。
これはとくに日本において顕著で、
少なくともヨーロッパより日本のほうが長くガソリン車の販売が続きそうな情勢です。
FIAT 500についても例外ではなく、製造されたガソリン在庫車の相当数が日本に割り当てられるんじゃないかといわれています。
そのような状況からいきなりガソリン車から電動車に全面切り替えというのは考えにくく、
一定期間は併売が続くと予想されます。
まとめ
残念ながら日本におけるFIAT 500ガソリンエンジン車の販売は終了を迎えますが、
このウワサが聞かれるようになってからも長く販売は続いたように思います。
それだけガソリンエンジンを積んだFIAT 500に人気があったことと、
日本市場自体がEV化に向けて欧州のように動いていない現実もありそうです。
最後に二年前の「まとめ」を以下に記載して本記事を締めさせていただきます。
【 約二年前の情報 】
FIAT 500にもEV化の波が押し寄せているのは間違いないですが、
少なくともいきなりガソリン車の新車販売が終了することはないと思います。
日本の正規ディーラーでも新車購入の受付を継続しています。
ただ今後、FIAT 500ガソリンエンジン車の新車確保が困難になる可能性はありそうです。
いつガソリン車の在庫が捌けてしまうのかわかりませんが、
国内ディーラーが在庫車を持っているうちに買っておいたほうが安全な気はします。
もう本国イタリアから豊富な台数が日本に渡って来ることはなさそうな気がするからです。
新車にこだわりのある方は今後の動向に十分注意しましょう。
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