ガソリン価格が高騰してからガソリンスタンドの利用状況もかなり変化してるようで、
お世話になってるガソリンスタンド副所長によると、
最近は給油に訪れるクルマの台数は同じでも満タン給油するクルマが激減してるそうです。
今回は行きつけのガソリンスタンドに聞いた最近のガソリンスタンド事情をご紹介します。
1円安いと満タン給油車が増える
現在はガソリン価格が高止まりしてますが、売っているスタンド側の状況はどうなんでしょうか?
私がお世話になっているガソリンスタンド副所長はフィアット仲間でもある友人なので、
多少の価格差ならばできるだけこのスタンドを利用するようにしています。
しかし、多店舗展開している大手スタンドの中にはもう少し安いところもあり、
3円/Lくらい違う日だとそういう安いスタンドで給油してしまうこともあります。
申し訳ないとは思うものの、なんとなく3円差を大きく感じてしまうのです。
副所長によると3円どころか1円違うだけでお客さんの動きが変わるそうで、
ある日レギュラー178円だった価格を試験的に一店舗だけ177円にしたところ、
満タン給油を選択した方が対前日比で約18%も増えたそうです。
曜日傾向などもあるそうですが、通常これほど変化はしないそうです。
ちなみにガソリンの販売価格は本社が決めるそうですが、
いろいろな事情もあって翌日には試験価格は廃止されたそうです。
なお、レギュラーが170円くらいに上がった頃から小刻みに給油される方が増えたそうで、
今は2,000円分とか10リットルだけみたいな給油をする方が多いそうです。
必要量だけ給油して、少しでもガソリン価格の下がった日にまとめて給油する作戦ですよね。
だから近隣店舗より1円安くすると一気に来店台数も増える傾向にあって、
これを顕著に感じるようになったのは7月中旬頃からだそうです。
契約事業者に助けられている
現在は仕事でクルマを使う会社もできるだけ給油量を抑える傾向にありますが、
そうは言ってもクルマを走らせないわけにはいかないので大変ながらも毎日給油してくれます。
そのおかげで一定の台数が安定的に給油利用してくれており、かなり助かっているそうです。
主に一般客を対象に営業している大きな幹線道路沿いの店舗より、
工業団地近くにあって、指定給油先企業が多い郊外店舗のほうが売上の良い日があり、
こういうことはあまり過去に記憶がないそうです。
法人のクルマは満タン給油がほとんどなのでそれが理由なんでしょうか。
ちなみに24時間営業してる幹線道路沿いの店舗は平均して一日約400台の来店だそうですが、
夜間営業しない郊外店になると平均270台くらいまで減るそうです。
それでも郊外店は平均給油量が多いため売上で上回る日があり、
これはこれまでにはなかったちょっと特殊な状況なんだそうです。
ガソリン価格が安かった頃は一日約450台くらいの来店があったそうで、
比較するとやや来店台数も減ってるそうです。
大手スタンドとの過酷な競争
私が利用しているガソリンスタンドは三店舗ほど展開してるお店ですが、
会社のメイン事業はLPガスの販売だそうですので、
どうしてもガソリン販売に関しては扱い量の多い大手スタンドに圧倒されるようです。
それでもかけ離れた価格では勝負にならないので相場を意識した価格で販売するそうですが、
しかし、意外にも大きな赤字状態ではないそうです。
なんとなく今日の売上で明日販売するガソリンを仕入れてるようなイメージがありますが、
実際はかなりの量のガソリンを安い時期に大量仕入れしているので、
本当に小さな個人店でもない限り、急激に苦しくなることはないそうです。
会社自体は比較的業績の良いLPガス事業が支えてくれてる構図なんでしょうね。
ガソリン販売は薄利多売で大きな利益は厳しいと言われますが、
最近はほとんどのガソリンスタンドが個人・法人向けにカーリース事業なども行っており、
純粋に油脂類販売だけを行っているところは少なくなっているようです。
個人が経営してるような小さな店舗は消えてしまったということなんでしょうか…
最近の出来事
最近は給油に来たお客さんからいろいろな申し出があるようです。
やはりガソリン代が高いのでちょっとしたお願いごとをされるんでしょうか。
値引き依頼
冗談半分ながら値引き交渉されることがあるようで…
当然ながら給油機の設定価格は変えられないので無理な話しなんですが、
「いや~1円でいいから安くして」とか言われるそうです。
法人契約料金の交渉
これはかなりあるようです。
法人契約料金は前月の給油量で契約料金が決まるそうなんですが、
実はこれは交渉によって確かに価格が変動するそうです。
今はどこの事業者も厳しいのでこの価格交渉が頻繁にあるようです。
粗品ねだり
よく30リットル以上給油するとボックスティッシュ一箱サービスなんてのがありましたが、
最近はそういうサービスも消滅しつつあるような気がします。
しかし、ガソリン価格が高騰した頃から何か粗品ちょうだいと言われることが増えたそうで、
やっぱりみんなちょっとした気持ち程度のサービス品くらい欲しいんでしょうね。
満タン入れるから洗車割引券ちょうだい
これも増えてるそうで、「今日は満タンにするから洗車割引券くれない?」と言われるそうです。
洗車割引券はキャンペーンのときなどによく渡しているので、
大型SUVやミニバンなど、洗車の大変なクルマに乗るお客さんからよく言われるそうです。
満タンにすると1万円オーバーなのでそれくらいは欲しいということでしょうね。
セルフスタンドだけど給油して
実はこれ、めちゃくちゃ頼まれるそうです。
最近はフルサービススタンドが高いため、セルフスタンドデビューされる方が増えており、
やや不慣れなご年配の方などからよく頼まれるそうです。
もちろんスタッフも手が空いていればお手伝いするようにしており、
とくにご高齢者などの場合は積極的に声かけしてるそうです。
(セルフスタンドには4分ルールもあるため、不慣れな方を手伝うのは普通だそうです。)
セルフスタンドの4分ルール
セルフスタンドの給油機には4分ルールというものがあり、
毎分30~35リットルくらいの速度で給油されるようになっています。
稀にタンク圧の影響で給油が頻繁に止まってしまい、4分で完了できないことがあります。
そういうときはスタンドマンがエア抜きなどのお手伝いをするそうです。
ちなみにスタッフが給油するフルサービススタンドの給油機には時間制限はなく、
給油速度も毎分40~45リットルくらいの速さがあるそうです。
あとがき
今回は馴染みのガソリンスタンド副所長から聞いた小話をまとめてみました。
現状はまだ世間一般に思われているほど厳しいわけではなさそうでしたが、
それでも最近はハイブリッド車や電気自動車に乗る人が増えており、
年々ガソリンの消費量は減少傾向にあって収益は悪化してるようです。
このままだとガソリンスタンドの減少は加速しそうですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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