中古車といえどもクルマは安い買い物ではないので慎重に選びたいものです。
そのためには悪質な店を避けなければなりません。
実体験から悪質店と優良店を見極めるポイントを整理しましたので、
販売店選びの参考にしていただければ幸いです。
悪質販売店に多い特徴
悪質な販売店にはいくつか共通した特徴があります。
もちろん該当する店がすべて悪質店というわけではありませんが、
経験上、この5つに当てはまる店はかなりの確率で危険だと思います。
極端に在庫車のコンディションが揃わず展示もいいかげん
これは間違いなく悪質店に多く見られる傾向です。
クルマは価格差のある商品なので販売価格がさまざまなのは当たり前ですが、
在庫車の品質が著しくバラバラで、その在庫車を適当に並べているような店は要注意です。
ちなみに優良店はそれが綺麗に整理されて展示されています。
大切な商品である中古車を整理整頓して販売していないような店は危険です。
何もかもがいい加減な可能性が高いです。
店員の商品知識が低すぎる
店員が豊富な在庫車のコンディションを把握するのは無理だと思っていませんか?
そんなことはありません。
しっかりしたお店の店員さんは自店の商品情報をしっかり勉強して業務に臨んでいます。
在庫車の評価点くらいは素早く答えられるものです。
質問するたびに資料を確認しなければ答えられない店は危険な香りがします。
悪質な販売店は整備スキルのある客を嫌う
中古車を買う場合、どうしてもクルマのコンディションを見抜く目が必要になります。
ただ、整備士でもない一般人が正確にコンディションをチェックするのは至難の業です。
ただ、最低限の勉強をして、スキルを持った「フリ」をすることはできます。
私の経験上、次のような行動を取ると悪質な店は嫌がります。
重要なことですが、優良な店だと嫌がられません。
いきなりエンジンルームのチェックから始める
下回りを入念に確認する
フロアマットをめくってアンダーボディの状態を確認する
たったこれだけです。
そんなのはみんなチェックしていると思うかも知れませんが、
実際にいきなりそこからチェックに入る一般客はまずいません。
多くの客は外観や内装の状態、走行距離や修復歴を気にします。
すべて重要なポイントですが、それらはあまりにも一般的なチェックポイント過ぎます。
上記三点からチェック開始してみてください。
私も販売店から「整備士さんですか?」と聞かれたことが何度もあります。
もうそれだけで誤魔化せない客と思われていると言っても過言ではありません。
優良店は最初から隠す気などないのでどこから見られても狼狽えたりしません。
特選車ばかり出している
これも悪質店に多い特徴の一つです。
すべての中古車販売店が広告用などに特選車を設定することはありますが、
頻繁に特選車情報を発信することはありません。
正規ディーラー系販売店だとそもそも特選車なんてものはほとんどありません。
客寄せ用の特選車ばかり宣伝している販売店には行くだけ時間の無駄です。
優良店は在庫車の回転が早いため、客寄せ用特選車なんて設定しないことが多いですし、
高値で売れる状態の良いクルマをわざわざ安く価格設定することもないです。
またここが重要なポイントですが、優良店だと仮に特選車が売却済みでも他に勝るとも劣らない同等の在庫車が複数存在します。
悪質店の出す特選車は本当に一台だけの客寄せ用なので他の在庫車は酷いものです。
クルマに安価な掘り出し物などまず存在しないことを忘れないようにしましょう。
店頭在庫車が汚い販売店は危険
超高級車の中古車販売店なら屋内展示車が多いかも知れませんが、
一般的な中古車販売店は屋外展示が普通です。
高級外車であったとしてもそうです。
その屋外展示されているクルマが汚すぎる販売店は危険です。
優良店は大切な商品を汚いまま放置することはありません。
ある程度汚れると順番に洗車しています。
また、優良店は在庫確認に訪問する旨を連絡すると、
必ず洗車して迎えてくれます。
私が経験した実話ですが、以前ヤナセにベンツの中古車を下見に行く約束をした際、
私の希望時間を30分遅くして欲しいと頼まれたことがありました。
私は他業務の関係でアポ時間を遅らせて欲しいのだろうと思っていたのですが、
訪問してみるとそうではなく洗車する時間が欲しかったからということがわかりました。
まだ多少濡れてはいましたが、綺麗なクルマを見せてくれたものです。
担当者さんはその30分で綺麗にクルマを洗ってくれていたのです。
些細なことと思うかも知れませんが、悪質な販売店はまずそういう対応はしないと思います。
ここを見れば優良販売店はわかります
優良な販売店は状態の良いクルマは高く、何か問題を抱えたクルマは安く売っています。
在庫しているクルマの価格に明確なメリハリが付けられているのです。
そんなことは当たり前だと思うかも知れませんが、実はそうでもないのです。
悪質店ほどイエローブック(クルマの相場価格が記されています)やレッドブック(平均取引価格が記されています)だけを参考にして価格を決めていることが多いです。
尚、ホワイトブックというものもあり、これは査定の基本ベース価格が記されています。
販売店はこれらのブック価格を元に買取価格や販売価格を決めていますが、
良心的な優良店ほど商品個体をしっかりチェックして価格を決めています。
売りっぱなしにするような悪質店ほど不自然なくらい価格が揃っているものです。
これに慣れてくると在庫車の店頭価格を眺めているだけでその店の本質が見えて来ます。
また、優良なお店は清掃も行き届いています。
自動車販売店に限らず、きちんとした店舗ほど基本的に綺麗だと思います。
まとめ
中古車を買う場合、新車のようなコンディションを期待してはいけません。
あくまでも中古車なので多少の不具合はあって当たり前です。
それを踏まえた上で優良店を探しましょう。
クルマは機械なので壊れるときは壊れます。
絶対に壊れない中古車を売る店が優良店というわけではありません。
そこは履き違えないようにしましょう。
ただ、壊れたままそれを隠して売るような悪質店は見極めて避けなければなりません。
そもそも悪質店は在庫車のコンディションを把握すらしていないこともあります。
新車でも中古車でもクルマは高い買い物です。
だからこそ焦らず優良な販売店を探し出してそこから買うようにしましょう。
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