最近はセルフ式ガソリンスタンドが普及し自分で給油する人が多いですが、
手軽な反面、危険だとして注意喚起や禁止されている行為がいくつかあります。
今回は誰でも知ってる危険行為と意外と知られていない危険行為をご紹介します。
誰でも知っている危険行為
日本では年間におよそ30~40件程度のガソリンスタンド火災が発生しています。
その多くは不適切な給油方法によって油脂類に引火して発生した火災であり、
ルールを守って給油していれば防げた火災が大半だと言われています。
まず最初に誰でも知っている危険な行為を挙げてみます。
静電気除去をせずに給油
これは意外と多いそうで火災にまで発展することはないものの、
給油時、自分の静電気によって生じた火花を見たことがある人もいるようです。
ほとんどの人が慌てて除去シートに触れて放電しますが、
本当はもう遅いですよね。
タバコを吸いながらの給油
喫煙しながらの給油が危険だなんてことは誰でも知ってる話しですが、
意外と加熱状態の電子タバコを胸ポケットに入れたままとか、
手に持ちながら給油する人がいます。
火を使ってないので大丈夫と思ってしまうようですが、
これも禁止されてますし危険な行為です。
携行缶へのセルフ給油
さすがに最近は自分で携行缶に給油する人は少なくなりました。
もし、事情があって携行缶に給油したいときはフルサービススタンドへ行くか、
事情を説明してスタッフに依頼しましょう。
自分で勝手に給油するのはNGです。
(セルフ式スタンドでもスタッフに依頼すれば給油可能な店舗もあります。)
セルフ式スタンドでも店舗によっては断るようです。
これは給油不可なのではなく、係員を配置しないことでコストダウンしているので、
店舗(会社)の方針として引き受けないようにしてるようです。
エンジンを切らずに給油
セルフスタンドでたまに見かける行為ですね。
ご存知のとおりセルフスタンドではスタッフがモニターで観察しており、
本来はエンジンが切られてないと給油機が作動しませんが、
稀に気づかれずエンジンがかかっているのに給油機が作動してしまうことがあります。
多くはうっかりしたミスのようですが、十分に気をつけたいですね。
あまり知られていない危険行為
タバコを吸いながらの給油みたいな誰でも知ってる危険行為もありますが、
中には多くの人が無意識にやっている意外な禁止行為もあります。
例えばガソリンの雫落ちを嫌ってノズルをコンコンと給油口に当てる行為でしょうか…
あれも静電気発火の危険性があって禁止されています。
次にあまり知られていない危険な行為を並べてみます。
給油ノズルを子供に触らせる
子供に給油させる信じられない大人もいるようですが(当然NG)、
さすがにこんな行為は論外ですよね。
ただ、子供が給油機に興味を持ってしまい給油後にノズルを子供に触らせる大人もいます。
あまり深く考えていないようですが、この段階でノズルを引けばまだガソリンが噴き出します。
実際に頭からガソリンを被る事故も起きてるので注意しましょう。
当然ながら給油ノズルを子供に触らせること自体が危険行為です。
手袋をしたまま給油する
バイク乗りに多いですが、手袋をしたままの給油は危険です。
もう言うまでもないですが手袋が静電気を帯びますし、
仮に静電気除去シートに触れてから給油開始しても給油中に再び帯電します。
ゆっくりペースでの給油
セルフスタンドの給油機はフルサービススタンドの給油機に比べてかなり低圧ですが、
それでもノズルをしっかり握らずゆっくりしたペースで給油する人がいます。
その理由は意図しないところでの自動停止を避けるためのようです。
タンク内のガス圧の状態によっては頻繁に停止してしまうことがありますね。
自動停止を避けたい気持ちはわからないでもないですが、
ゆっくり給油の状態だと肝心の自動停止が作動しないことがあります。
ガソリンがタンクから噴き出してしまうので注意しましょう。
スマホ操作や動画撮影しながらの給油
携帯電話やスマートフォンを使いながらの給油は禁止されていますが、
最近は支払いの電子決済にスマホを使う必要があるなどの事情もあって緩和傾向にあり、
必要な措置を講じた上で禁止としていないスタンドも増えています。
(消防組織法第37条の技術的助言に基づいて取られた措置。)
しかし、多くのスタンドでは今も禁止としていますので注意しましょう。
また、撮影機材を稼働させた状態での給油を禁止してるスタンドも多いです。
普通に考えて危険な行為なんですが、平気で撮影する人が多いですね。
ただ、自分の身体やヘルメットに装着されたアクションカメラでの撮影や、
車内からの撮影までは制限していないスタンドも多いようです。
ガソリンは危険物なので「ながら給油」はNGですし、
バッテリーで動く電化製品使用による発火事故の危険もありますね。
給油ノズルを固定しての給油
フルサービススタンドでは給油ノズルを固定して給油し、
その間にスタッフが窓ふきなどを行っている光景を見かけますが、
あの感覚でセルフスタンドでも固定して給油する人がいます。
ほとんどのセルフスタンドの給油機には固定するロック機構が付いてませんが、
勝手に固定具などを挟んでノズルが引かれた状態を維持して給油する人がいます。
このロック機構は所定の条件を満たした給油機には設置できますが、
それが省かれているということは勝手に固定してはいけないということです。
なお、所定の条件とは以下になります。
・ラッチがオープン状態からは一度解除しないと給油不可
・給油ノズルが外れた時に自動停止する
・引火点が40度未満の油種の場合は放出される可燃性ガス(VOC)を回収する装置が必要
ロック機構がある給油機を設置しているセルフスタンドもありますが、
ほとんどの人はラッチ状になったロック機構は使ってません。
あのロック機構には使い方があるので慣れない人は使わないほうが無難です。
緊急でもないのに緊急停止ボタンを押す
給油機の近くには緊急停止ボタンが設置されています。
気がかりな人だとこの停止ボタンを確認してから給油開始する人もいるようですが、
このボタンは些細な理由で押していいものではないようです。
この緊急停止ボタンを押すとスタンド内すべての給油機が停止し、
スタンド全体の電気もシャットダウンされてしまいます。
自分がタンクから噴き出し事故などを起こすと緊急事態と考えてしまいますが、
そのために設置されているボタンではないようです。
火災発生など、もっと深刻な事態を想定しているようですね。
ドアや窓を開けたままの給油
実は意外と知らない人が多い禁止行為がドアや窓を開けたままの給油です。
とくに窓を開けたまま給油してる光景なんて普通に見ますが、
本来はこれも禁止されています。
ガソリンは気化するのでちょっと考えれば危険なことはわかりますよね。
ドアや窓を開けていると気化したガスが車内に充満する恐れがあります。
グレーなのは携帯電話やスマホ
現在、もっともグレーなのは携帯電話やスマホについてではないかと思います。
時代の流れとともに電子決済が普及し、そのためにスマホを使うのは自然な行為であり、
若い人の中には当たり前のようにスマホ片手に給油する人もいます。
ただ、スタンドによっては今でも明確に禁止されてますし、
携帯電話やスマホを持った状態だと給油機を作動させてくれないスタンドもあります。
私がよく利用するガソリンスタンドでは給油中にスマホなどを操作する行為はNGとし、
精算段階になってスマホを取り出す行為はOKとしてるようです。
ただ、ほとんどのスタンドではあまり気にしていないようです。
それは最近の携帯端末は工業規格などで一定の安全性が確保・確認されており、
火の点いたタバコなどと同列に考える必要はないからでしょうね。
まとめ
今回はセルフ式ガソリンスタンドでの危険行為や禁止行為、
あまり知られていないと思われる行為を挙げてみました。
ほとんどの危険とされる行為は多くの方に知られてますが、
中には意外なものがあったりしますよね。
とくに給油後にノズルの雫をコンコンと振る行為なんて頻繁に見かけますが、
ほとんどのスタンドで禁止行為とされてますね。
私も雫が塗装面に垂れないよう振り落とすクセがありますが、
ノズルが金属製の給油口に触れないよう注意してはいます。
でも、これもNG行為なので私自身も気をつけたいものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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